1906年に建設されたホテルの建物は、タイ王室財産管理局のもとで保護されている建築物の一つでもあります。このような建築学的な文化遺産を修復するため、建築家たちは美術局によって決められた指針と手順に基づいて進めなければなりませんでした。

上質の素材が、元の特性を維持するために採用されました。例えば、漆喰用の炭酸カルシウムはアユタヤの沼地から入手されました。そしてその調合には、古くからの手法が用いられ、糖蜜や他の有機材料を加えることにより、余分な熱や湿気の換気に役立てます。

        可能な限り、古い構造が維持されていました。石造りの耐力壁、木製の床、窓、金属製の手すり、それにコロニアル調の軒先、それらはこのエリア一帯の古いショップハウスの典型的なものです。
屋根に使用されるカイトのタイル、床の花をモチーフにしたタイルなど、年代物のレプリカは過去の美を見習うためにも造られました。

        装飾にもプトーンの歴史的な雰囲気を演出させるポイントがありました。すべての部屋は、タイ風のテーブルクロス、クッション、カーテンで統一され、アンティーク家具が使用されており、それと他の用具が相まって、過去の美を創り出しているのです。